カマグラゴールド（バイアグラジェネリック）

カマグラゴールドはインドのムンバイに本社を構えるアジャンタファーマ社が製造する、バイアグラのジェネリック品です。
インドでは特許制度の違いから、同じ成分の薬でも違う製法で製造すれば特許権の侵害に当たらないため、欧米各国の先進薬のジェネリック品を製造する会社がたくさんあり、アジャンタファーマ社もその一つです。
カマグラゴールドはインド国内向けの商品、カマグラは輸出用商品というだけで両者は全く同じ薬なのですが、なぜ名前を使い分けているのかは分かりません。
バイアグラのジェネリック医薬品ですので、有効成分も同じシルデナフィルです。
その効果もバイアグラと同じです。
バイアグラとの大きな違いは、錠剤以外にも様々なタイプが用意されていることでしょう。
カマグラ発泡錠(KAMAGRA Effervescent)は水に溶かして服用するタイプでオレンジのフレーバーです。
カマグラチュアブル(KAMAGRA ChewableTablets)は水なしで服用できるチュアブルタイプで、噛んで呑み込めばOKです。
パイン、バナナ、オレンジ、イチゴの4種のフレーバーが用意されています。
カマグラオーラルジェリー(KAMAGRA OralJelly)はゼリータイプですので服用しやすく、錠剤タイプよりも吸収が早く効果もやや早めに出るようです。
ライチ、グアバ、キャラメル、ラズベリー、キウィ、いちじく、グリーンアップルのフレーバーがあります。
カマグラゴールドは個人輸入によって入手が可能です。
国内で販売されているバイアグラのジェネリック品よりもさらに安く購入ができますが、信頼できる個人輸入代行業者を選ぶことが大事になってきます。

カマグラやカマグラゴールドは有効成分がバイアグラと同じシルデナフィルですので、服用方法はバイアグラと同じです。
では具体的に見ていきましょう。
日本国内でのバイアグラやジェネリックとして日本の各製薬メーカーから出されているシルデナフィルは25mgと50mgのみとなっていて、カマグラやカマグラゴールドに多い100mgは認可されていないため発売されていません。
これは日本人の体格からすると、基本的に50mgまでで十分であるとの見解からです。
必要以上の摂取は体に悪影響を及ぼす危険性がありますので、カマグラゴールドを入手した場合は半分ずつ使用するなどの対策を行う方が賢明です。
服用は1日1回で、他のED治療薬を含めて前回の服用から24時間以上を空ける必要があります。
カマグラやカマグラゴールドの効果を実感できる時間は3〜5時間と言われていますが、その時間を経過後も血液中にはまだ有効成分のシルデナフィルが残っています。
効果はなくなっているけども血中濃度がまだ高い状態の時にカマグラを服用すると、薬の成分がより多く血液中に溶け出すことになり血中濃度が既定値を超えることになります。
シルデナフィルには血圧を低下させる作用があります。
血中濃度が既定値を超えた場合、急激に血圧が低下し生命が危険にさらされる可能性があるので、服用方法や用量は厳守してください。
カマグラまたはカマグラゴールドの有効成分であるシルデナフィルは、食事に大変影響されやすい薬です。
食後すぐに服用した場合、吸収率が大変悪くなり効果が現れるまでの時間が長くなったり、場合によっては効果が半減したり全く効果を示さない場合もあります。
出来れば食事をする30〜40分前に水とともに服用し、十分有効成分が吸収されるようにしてください。
ただ実際には食後に服用することも多いでしょう。
この場合はあっさりとした食事にして脂っこいものは避け、腹7分目程度にしておき、食後1〜2時間後に服用するようにしてください。
脂っこいものは胃や腸の壁面に油膜を作るので、有効成分の吸収率が極端に落ちるためです。
アルコールはたしなむ程度ならばリラックス効果もありますし良いのですが、カマグラを服用するることで普段より酔いが回りやすくなっていますから注意してください。
またアルコールはEDを助長するものだということも頭に入れておいてください。

カマグラの有効成分であるシルデナフィルは元々狭心症の治療薬を目指して開発を進めていたお薬です。
一般的に狭心症とは血管内にコレステロールなどの固まり(プラーク)ができて、血流の状態が悪くなることによっておこる病気です。
臨床試験を行っていた時に偶然発見されたのが、勃起の促進や勃起の持続時間を長くするという効果でした。
まず勃起の仕組みですが、性的な興奮を自律神経を通して脳から陰茎に伝えられると同時に、体内細胞からは一酸化窒素が放出されます。
一酸化窒素が陰茎の海綿体の血管細胞に放出されると、cGMP(サイクリックグアノシン1リン酸)という物質が作り出されます。
このcGMPには動脈を広げ血液の流れをよくする働きがあり、その結果陰茎の海綿体にも血液が流れ込み勃起します。
しかし海綿体内にはPDE-5(ホスホジエステラーゼ5)という酵素がたくさん存在しています。
PDE-5はcGMPを取り込んで中和したり破壊する働きがあります。
興奮状態が続きcGMPの放出が続き破壊する量より多ければ勃起し続けますし、興奮が収まりcGMPの放出が減少していくと破壊される量の方が多くなり勃起がおさまります。
このPDE-5の働きを邪魔すれば勃起しやすくなることがお分かりいただけると思いますが、カマグラの有効成分であるシルデナフィルがその働きをするのです。
このためシルデナフィルはPDE-5の働きを阻害するためにPDE-5(ホスホジエステラーゼ5)阻害薬と呼ばれています。
よくED治療薬を服用するとずっと勃起し続けるのでは、という誤解を持たれている方が多いようですが、勃起するためには性的興奮を自律神経を介して陰茎に伝える必要があります。
伝えられなければ勃起を促す物質であるcGMPを作り出しません。
ED治療薬を服用しPDE-5の働きを抑制したところで、cGMPが生産されていないのでは勃起は起こりません。
勃起した場合にはPDE-5を阻害する働きによって持続しますが、性的興奮がおさまりcGMPの放出が減少すれば勃起はおさまることになります。
カマグラは勃起の邪魔をするPDE-5を阻害する役割のお薬であって、精力剤や媚薬のような性的興奮を増大させる成分は入っていません。
ですのでカマグラを服用すると勃起し続けるということはありません。

カマグラやカマグラゴールドの有効成分はシルデナフィルという物質です。
カマグラやカマグラゴールドの50mgにはこのシルデナフィルが50mg含まれており、カマグラやカマグラゴールドの100mgにはシルデナフィルが100mg含まれています。
錠剤のほか、カマグラ発泡錠(KAMAGRA Effervescent)、カマグラチュアブル(KAMAGRA ChewableTablets)、カマグラオーラルジェリー(KAMAGRA OralJelly)にも同様に含まれています。
このシルデナフィルにはPDE-5の働きを阻害する役割があって、これによりEDを治療しようとするわけです。
従来PDE-5は陰茎の海綿体に多く存在することが知らていましたが、肺動脈平滑筋にも多く存在していることが知られていました。
この肺動脈平滑筋のPDE-5が平滑筋弛緩作用を持つcGMPの分解を促すことが肺高血圧症の原因であることが近年分かったのです。
肺高血圧症とは肺動脈の血圧上昇を認める病の総称で、日本での患者数は約6000人と推定されている難病指定の病気です。
またシルデナフィルには血管拡張作用があり、これによって血圧を低下させる働きもあります。
これらの作用により肺高血圧症の治療薬としてシルデナフィルが用いられるようになり、レバチオ錠20mgの名前でシルデナフィルが20mg含まれる薬が厚労省に認可され発売されています。
このようにED治療薬以外にもその用途が広がってきたのが、その有効成分であるシルデナフィルです。

カマグラやカマグラゴールドの有効成分シルデナフィルには血管を広げる作用があります。
このためにカマグラの効果を実感できるようになると同時に、顔がほてったり、目が充血したり、顔が赤らめたり、頭痛や鼻詰まりを起こすことが多いです。
中にはやや動悸を感じる場合もあります。
これらの副作用を感じる人は、カマグラやカマグラゴールドを服用した人のうち90%程度を数えます。
カマグラやカマグラゴールドの効果が消失する頃には、これらの副作用もなくなります。
ですのでこれらの副作用は、カマグラの効果が出始めた印だと思っていてください。
また血管を拡張する作用がありますので血圧が若干下がります。
その他にめまいを感じる人や頻脈となる人もいます。
これらも血圧が低下することに起因するもので、カマグラやカマグラゴールドの効果が消失した時に治まれば全く問題ありません。
臨床試験では視覚障害を訴える人がいたようです。
青いメガネをかけているようだ、青と緑の区別がつかない..と言ったものです。
これらも一過性で、カマグラやカマグラゴールドの効果が消失すれば治るようですが、念のためにカマグラを服用した時は車の運転には注意が必要でしょう。
カマグラやカマグラゴールドによる重篤な副作用には、過剰摂取による急激な血圧低下が挙げられます。
くれぐれも用法や用量は厳守してください。
また視覚異常ではなく、急激な視力低下や視力喪失といった非動脈炎性前部虚血性視神経症の発現も報告されています。
またこちらもごく少数ですが、海外では持続勃起症(プリアピズム)の発症例があります。
長時間痛みを伴う勃起が続き、陰茎組織損傷や勃起機能の喪失につながる場合があります。
4時間以上痛みを伴う勃起が続く場合には、直ちに病院で診察を受けてください。

バイアグラのジェネリックであるカマグラとカマグラゴールドは、シルデナフィルという有効成分も併用禁忌薬も全く同じです。
心臓の刺激伝導系の不調による異常な電気の流れを落ち着かせる働きをする、抗不整脈薬である塩酸アミオダロン製剤との併用は厳禁です。
カマグラを服用することで血圧が変動し、心臓の鼓動のリズムが乱れる恐れがあります。
アミオダロン塩酸塩錠100mg「サワイ」
アミオダロン塩酸塩錠100mg「サンド」
アンカロン錠100
狭心症や心筋梗塞など虚血性心疾患の治療に、血管を拡張させる作用がある硝酸薬を用いますが、カマグラにも同じように血管拡張作用があるため、併用すると生命の危機に瀕するほどの血圧低下を招く恐れがあります。
<ニトログリセリン>
・ニトログリセリン
・ニトロペン
・ニトロダーム
・ミリステープ
・ミオコールスプレー
<硝酸イソソルビド>
・ニトロール
・フランドル
<一硝酸イソソルビド>
・アイトロール
・シグマート(ニコランジル)
・ハイパジールコーワ(ニプラジロール)
・ニトプロ(ニトロプルシド)
<亜硝酸アミル>
・亜硝酸アミル
また肺高血圧症の治療薬であるアデムパス錠とシルデナフィルを併用すると血圧が下がりすぎるため、こちらも併用できません。
アデムパス錠0.5mg/1.0mg/2.5mg
カマグラやカマグラゴールドを使用する前に、上に掲げた薬を使用していないかチェックしましょう。
そして使用していれば、絶対にカマグラやカマグラゴールドの使用は厳禁です。

カマグラやカマグラゴールドの保管方法ですが、基本的に常温でOKですので、あまり神経質になる必要はありません。
高温多湿や直射日光を避ければ問題ありません
また冷蔵庫へ入れる必要もありません。
シートから外れた場合ですが、ピルケースなどで保管すれば問題ありません。
少量のカマグラをピルケースに入れておくと、場合によっては破損することもありますが、ティッシュなどを詰めておけば破損防止になります。
日本の医療機関でバイアグラやバイアグラのジェネリックを購入した方はご存知だと思いますが、100mgの取り扱いが無く25mgと50mgだけとなっています。
日本人の体格などを考慮したうえで25mgと50mgだけが承認されたようです。
ところがカマグラやカマグラゴールドは50mgも販売していますが、主となるのは100mgです。
カマグラの50mgと100mgの価格差はわずかなので、ほとんどの方は100mgを購入するものと思います。
そのまま100mgを服用する方もおられるでしょうが、100mgを半分に割って50mgとして使用し、残りは取っておく方も多いでしょう。
割った部分はコーティングがありませんので、白い薬剤が湿気を吸います。
薬効自体には問題ないでしょうが、湿気を吸うとポロポロと崩壊してしまいます。
そこで割った残りのお薬は、ラップなどで包んで密閉してからピルケースなどで保存してください。
ただしこの場合でも、1〜2週間以内に使用する方が良いでしょう。
カマグラ発泡錠(KAMAGRA Effervescent)やカマグラチュアブル(KAMAGRA ChewableTablets)は同じ方法で保管できますが、カマグラオーラルジェリー(KAMAGRA OralJelly)はもちろん不可ですので、開封すればすべて服用してください。

カマグラの名前は、バイアグラを海外医薬品通販や個人輸入代行業者を通じて入手を考えた人ならば、まず間違いなく知っているでしょう。
カマグラやカマグラゴールドはバイアグラのメジャーなジェネリック薬と言えるでしょう。
それだけにカマグラの偽薬もかなり出回っています。
有効成分のシルデナフィルが含まれていなかったり、含まれていてもかなりの少量だったり。
また逆に大量のシルデナフィルが含まれていて、服用すると急激な血圧低下に見舞われ生命の危機に瀕することも。
偽薬は劣悪な環境下で製造されることが多く、人体に悪影響を及ぼす物質が含まれていることもあり注意が必要です。
やはり信頼できる個人輸入代行業者から入手するのが一番でしょう。
またカマグラ自体を使用できない人もいます。
カマグラの成分に対してアレルギーを起こしたことがある。
心筋梗塞や動脈硬化など心血管に問題があり、性行為を行うこと自体に問題がある。
重度の肝機能障害。
上が90mmhg未満、下が50mmhg未満の低血圧。
上が170mmhg以上、下が100mmhg以上の高血圧で、治療による管理がなされていない。
最近6か月以内に脳梗塞、脳出血や心筋梗塞と診断された。
網膜色素変性症を罹患している。
これらの人はカマグラは使用厳禁です。
また降圧剤を用いている人は注意が必要です。
カマグラとの併用で血圧が下がりすぎる危険性があります。

カマグラゴールドの有効成分であるシルデナフィルの安全性につては、世界各国での臨床試験によって証明されています。
ED治療薬を使用するのは中年以降の人が大半であり、バイアグラ発売当初は狭心症の持病があり併用禁忌薬を服用している人が服用して性行為を行ったために、心停止となって死亡する事故も発生しましたが、これはカマグラゴールドの有効成分が悪いためではありません。
併用禁忌薬に指定されている薬剤を使用しているにもかかわらず、シルデナフィルを使用したためです。
また一部では心臓への負担について言われていますが、有効成分シルデナフィル自体は心臓への負担はほとんどありません。
元々心臓の病気である狭心症や不整脈などを患っていなければ問題なく、これらの心臓の病気を有している場合には医師の相談したうえで服用するようにすれば良いでしょう。
カマグラゴールドを製造しているのは1973年にインドで創業し、2000年にはインドで株式上場を果たしたアジャンタファーマ社です。
同社はWHOによる適正認定基準を受け、最新の技術を備えた工場をインド国内に4か所設けています。
ジェネリック医薬品のみを製造していますが、ED治療薬以外にも心臓・眼・呼吸器・皮膚疾患等のジェネリック医薬品も製造しています。
また抗マラリア薬のジェネリック医薬品はアフリカ諸国へ大量に輸出されており、マラリアに苦しむアフリカの人々に安価で提供されています。
アジャンタファーマ社は3500人規模で1億ドル以上の売り上げを誇る会社ですから、同社で製造されるカマグラゴールドの安全性も定評があるところです。