女性スポーツ選手のコンディションに大きな影響を及ぼす月経周期と関係とは
2017/09/23
健康な女性であれば、毎月必ず訪れる生理。これはとてもデリケートな問題で心と身体にさまざまな影響を及ぼします。このことは女性スポーツ選手にとっても、とても深刻な問題です。この記事では、女性スポーツ選手と月経周期の関係、そしてそれらを考慮した体調管理についてまとめました。

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女性のコンディションに深く関係する月経周期とは
女性の身体は、妊娠のために周期的に変化します。生理は、一生のうち35~40年間、毎月約1週間訪れる、女性には切っても切り離すことのできないものです。子宮の内側は、子宮内膜で覆われており、月経の周期に応じて、内膜は徐々に厚くなっていきます。
生理がはじまると、内膜の表面部分にあたる機能層が剥がれ落ちます。それが経血となって身体の外へ出ていきます。これが月経の仕組みです。このサイクルは、健康体であれば毎月子宮内で繰り返されます。
女性アスリートと月経周期の関係
女性アスリートの約9割は、月経周期によって、自身のコンディションが大きく変化すると答えています。生理前や生理中などのタイミングによって、心身に与える影響は異なります。生理がはじまる前は、心身ともに不安定になります。
乳房が張り、痛み、頭痛、肩こり、腰痛、下痢、肌荒れ、イライラ、不眠、眠気、過食、憂鬱感など、さまざまな症状が起こります。生理がはじまると、下腹部の痛み、腰痛、吐き気、ムカつき、下痢、イライラ、憂鬱感、頭痛、貧血、肌荒れ、だるさ、眠気などの症状が起こります。いずれにしても、このような状態で試合に望み、最高のパフォーマンスを発揮することは難しいでしょう。
月経周期を軸とした体調管理法の研究が進んでいる
近年、日本では女性選手の活躍が目覚ましく、オリンピックなどでも多くの選手がメダルを獲得しています。しかし月経周期を有するため、心身ともにさまざまな影響があります。どんな状況においてもベストな状態で試合に望むためには、これを考慮した体調管理が大切です。
最近では、女性スポーツ選手を対象とする生理的・心理的反応が及ぼす影響についての研究が行われています。今後研究が進むにつれて、女性スポーツ選手をサポートするための体調管理法の開発および普及が見込まれています。
男性指導者や周囲の理解が必要
月経周期によって心身の不調が起こったときに、選手が最も困るのは、男性指導者への相談です。これはスポーツ選手と指導者双方の信頼関係も深く関わることですが、男性は生理がないため、その辛さを理解することができず、きつい言葉をかけてしまうこともあります。
理由は、競技の結果が良くなかった場合に、体調不良を理由に言い訳していると思われるためです。もちろん結果に影響を起こす要因はたくさんあるため、必ずしも月経周期が原因で起こったとは限りません。しかし、女性には月経周期があり、それによって心身ともに少なからず影響が出るということは理解しておく必要があるでしょう。
自分の身体の理解を深めた上でピルの利用を決めること
日本では、避妊薬として広く認知されている低用量ピルですが、ピルの効能はそれだけでなく、ホルモンバランスを整え、生理痛を和らげたり、生理を遅らせたり早めたりすることができます。選手は、月に何度も試合や大会があるため、単に月経をずらせばいいというものではありませんが、ピルを服用するとある程度コントロールすることができます。
また低用量ピルに頼りきりになるのではなく、自分の身体と向き合い、ストレスマネジメントや月経との付き合い方などを理解することも大切です。服用については、知識や情報を十分に得た上で、医師と相談し利用するようにしましょう。
女性スポーツ選手が、試合で最高のパフォーマンスを発揮するためには、自身の月経周期に向き合い、自分に合ったコンディショニングを行うことが大切です。そのためには、研究の発展と指導者や周囲の理解が不可欠です。理解が深まれば、今後さらに女性選手が活躍していくことでしょう。
以上、女性スポーツ選手のコンディションに大きな影響を及ぼす月経周期と関係とは...でした。
